職人芸に依存するのではなくてシステムを作ろう
いつもご覧頂きありがとうございます。
藤原よしたかです。
良い物を作る人を評価したいですよね。
技術立国ニッポンなんて言われるぐらいですからなおさらそうです。
しかし、バブル崩壊後、日本経済は停滞を続けていました。
最近はアベノミクスもありちょっと違うようですが。
いずれにしても、良い物を作るだけで本当に良いのでしょうか。
その疑問に一石を投じたいと思います。
日本人は職人芸に頼る、アメリカ人はシステムに頼る
参考になる事例があります。
奥山真司さんという戦略学者の方のメールマガジンで紹介されていたものです。
そのまま引用すると長いので、僕の責任で要約してご紹介します。
(要約ここから)
これは、とある日米合同訓練のお話です。
訓練の内容は、航空機を使ってターゲットに爆弾を落とすもので、
日米どちらのチームがうまくできるか競うものです。
はじめは日本のチームのほうが圧勝していたそうです。
しかし、時間が経つにつれて日本のチームは段々と疲弊し、ある時を境にガクンとスコアが下がったようです。
一方で、アメリカのチームは交代要員などをうまく使って効率よく戦い、総合点では勝ちました。
何が違うのでしょうか。
日本のチームは個人の職人芸に依存しています。
パイロット一人ひとりは極めて高い能力を持ちます。裏を返せば、個人に依存していることを意味します。つまり、そのパイロットが潰れてしまうと終わりです。
逆に、アメリカのチームは組織そのもので戦います。
パイロット一人ひとりは平均的にそこそこの働きができれば良しとします。点をとって交代、点をとって交代、と効率的に回していきます。
(要約ここまで)
あっ…(察し)。
会社・組織のあらゆる問題もここに起因する
例えば、有給休暇が取れない、という問題。
交代要員がいない、あるいは、その人にしかできない、ということはありませんか?私が抜けたら会社が回らない、みたいに。
ほかの問題もよく考えてみてください。個人の職人芸に依存している、というケースは多いのではないでしょうか?
システムを作ろう
日本人の器用さは素晴らしいと思います。
しかし、それに依存することのリスクを考えてみてはいかがでしょうか。
そのヒントが上記の事例には隠されています。
今回はここまでです。
またのお越しをお待ちしております。